視力検査で思っていたこと
先生:「これはどっちを向いてるかな?」
私:「うーん、分からない」
先生:「じゃあこれは?」
私:「・・・・先生が見える!」
そのとき先生は苦笑いしていました
今の自分が当時の私の心中も考えながら訳すと、
>>「うーん、分からない」
これは、「(ぼやっとは見えるけどどっち向いてるかは)分からない」
>>「・・・・先生が見える!」
これは、「(先生の上が白衣、下が灰色のズボンが確認できたので、とっさに)先生が見える!」
といったのだと思います。
要するに、「C」の文字みたいなやつがどっちを向いているのかなんて、見えていなかったんですね。
その後、先生と父が別室に消えたので、私は看護師さんと絵本を読んでいたのですが、
あの後戻ってきた父は、なんだか妙に明るかったような気がしました。
子供心に不思議でした。
このことを、後で大人になってから父に聞いたのですが、このときは原因不明で何が影響して見えなくなっているのか分からないと言われたのだそうです。
「水晶体もきれいだし、眼自体には何の問題もない」
「もしかしたら急に見えるようになるかもしれません」
とのことでした。
ただし、この
「見えるようになるかもしれない」はその後、私の小学生時代に
大きく関わることになります。
それからも私は、父に連れられいろいろな病院などに行きました。
宮崎にいい医者がいると聞けば行き、
福岡にいい医者がいると聞けば行き、
どこどこで民間療法でいい方法があると聞けばそれを試し、
あらゆる情報を集めようとしていましたね。
なので私は、いつもなにかしらの民間療法をやったり、
体に良いと言われるものを食べさせられたり(大方不味かったです)、
変わった体操をやってみたり(父も付き合ってくれながら)、
父に言われるまま2人で色んなことを試しました。
でもこれは、まだ7歳(小学1年生)になる前の出来事です。
小学1年からはさらに、「先天性の脳動静脈奇形」と「私の持ち前の気の弱さ」が相乗効果を発揮し、
色んな出来事が起こることになります。
次回、
小学校に入学します。
そこでこんなことがあるなんて!?
「視力検査というなの拷問!?」の巻!