脳内出血による後遺症②記憶ができない2
今まで記憶は出来ていて、しかも覚えることに自信があった人間が
急に記憶ができなくなると、それはそれは何もかもが思い通り行かないものです。
一度目退院してからはしばらくこんな感じでした。
1度目の入院から1ヵ月半ほどで退院し、自宅療養に切り替わりました。
記憶の神経を少し損傷しているので、過去の記憶はいいのですが、新たな記憶がしにくくなっています。
ただし、本人記憶ができないということを記憶できてないので、何でも覚えることができていた今まで通りの自分でいるつもりでの帰宅になります。
そんな人間が普通に記憶の出来る人間たちの中生活したらどうなるのか、
実例を持ってお伝えします。
ある日のことです。
妹「あれ、ここにあった○○どこいったか知らない?」
母「あー、それならお兄ちゃん(私のこと)が持ってたよ」
妹「お兄ちゃん、あれ貸してー」
私「へ?俺使ってないけど?」
母「あら、あんたさっき持ってたじゃない」
私「えっ、そうだっけー?」
母「ほら、あんたのとこにあったよ」
私「ごめん、全然覚えてないや(^^;)」
母「まあいいよ、しょうがないよ」
という感じになっちゃいます。
また、このようなことがいたるところで起こります(^^;)
そして皆、そんな私に慣れてくると終いには、
「あれどこいったっけ?」
と誰かが言って見つからないと
「お兄ちゃんじゃない?」
「そうかもねー」
「お兄ちゃん、あれどこ行ったか知らない?」
で落ち着くようになるという。
今ではだいぶ覚えられるようになってはいますが、
それでも時々コロッと忘れてしまうときがありますね(^^;)
特によくあるのが、何かをしようと隣の部屋などに行き、いざ入ると
何をしにきたのか忘れてしまうことです。何しに行ったのか全然思い出せません。
更年期でも認知症でもないのでガクッときちゃいますね。
そんなときは最初の状態に戻るようにします。そして周りを見渡したりしていると、
「あ、だった!」と結構思い出したりします。
記憶できることって本当にありがたい能力だと思います(^^)