歩くことができると言うこと
私は、毎朝散歩をしています。
6時ごろから1時間程度早歩きで歩いています。
17歳で右半身が麻痺してしまったとき、正直目の前が真っ暗になったこともありました。(でもそのこと自体も2,3分後には記憶できてなかったので、いろいろあいまいでしたが^^;)
「このまま一生歩けないかもしれない」と考えだすと止まらなくなるので、それを打ち消すように賢明にリハビリに取り組みました。
みんな「大丈夫、焦らなくても歩けるようになるよ!」と言って励ましてくれましたが、私は内心とても焦っていました。
なので、歩けるようになったときは本当にうれしく、そして安堵しました。そして、まだ本調子ではないのに、わざと看護師さんの前で階段を1段飛ばしで駆け上がり注意され、それを楽しんでいました^^;
ここまで回復できたのは周りの方のおかげでしたので、とても感謝しました。
しかし、ここ最近その感謝の気持ちをしばらく忘れていたような気がします。
というのも、先日ある番組を見ていてとても恥ずかしくなったんです。
世の中には、歩けない人もたくさんいらっしゃいます。それどころか起き上がれない人もたくさんいらっしゃいます。でもテレビに映るその人はとても懸命に生きていらっしゃいました。笑顔でした。頭が下がる思いがしました。
私は白杖を持つことで街中を普通に歩くことができます。何の気なしに歩くことができます。そりゃ周りに注意しなければ危ないので注意しますが、ほとんど健常者と変わりません。
今生きていることに、普通に生活できていることはありがたいことです。「常に謙虚に、そして感謝の心を大切にしよう」と思いながら散歩から帰ってきた早朝でした。