脳内出血と脳動静脈奇形
私の、脳動静脈奇形により破裂してしまった毛細血管は視神経と記憶神経のすぐ近くにあります。
破裂した毛細血管は散り散りに飛び散っています。
その場所は視神経と記憶の神経の交差しているところ付近です。
したがってガンマナイフでも直接照射することができませんでした。ほんの周りだけの照射に終わっています。
後遺症として右同名半盲になりました。
このことから、脳というのはとても繊細な器官なのだということをあらためて再確認しました。
それにしても脳というのはすごい器官です。
体中の全神経の司令塔として機能し、体中のありとあらゆる情報を全て管理しているわけですから。
私たち人間は、たとえ足を切断したとしても腕を切断したとしても死ぬことはありません。
ですが、もし脳が切断されてしまうと即絶命です。生きていくことはできません。
ほんの少し他の器官と接触しただけでも、その部分に麻痺症状が出たりします。
脳は、とてもデリケートな器官です。
私は2度目の出血のときに、普通の人では体験し難い、「死んだほうがましなんじゃないか」という、想像を絶する頭痛を経験しました。
頭に5寸クギを打ち込まれ、それをぐりぐり回されたような痛みを経験しました。
でも、実際脳の中で起こっていたのは、出血したときに他の器官に接触したり、頭蓋と脳が接触してしまったりというだけの症状です。
たったそれだけのことが、その人間にとっては「とんでもない痛みとなって感覚させる」のですから不思議です。
私は脳内出血を経験したことで(完治してはいませんが)、同じような症状で悩んでいらっしゃる方の「病室での気持ち」や「お見舞いに来てくださった方の前での気持ち」、「手術前日の気持ち」「手術直前の気持ち」などその時々の気持ちが少しは理解できるのではと思います。
もし今このブログを読んでくださっているあなた様自身や、あなた様の周りのご家族やお知り合いの方のことでお悩みのことがあるなら、なんでも結構ですのでお気軽にコメントなどをいただければうれしく思います。