脳内出血による後遺症①-2「右半身麻痺のリハビリ」
入院初日から何日か経った頃(家族の話では1週間くらいとのこと)、ようやくリハビリが始まりました。
それまで何をするにも看護師さんや家族の助けが要るので、とてももどかしい気持ちでいたので、気分的にとてもうれしかったですね。
ただし、リハビリが始まったとしても、いきなり動けるようになるわけではありませんので、状況事態は何も変わっていないのですが(^^;)
リハビリ室へは車椅子で連れて行かれます。
まず最初にパズルをすることになりました。10ピースくらいの幼児用の簡単なやつです。
普通の人ならものの10秒もあれば完成でしょうね。でも動かない私の右手では最初全部揃えるまで10分くらいかかったでしょうか。
それはそれは根気の要る作業でしたね。
もう信じられないくらい手が動かない。
でも、何日も何日も続けていくうち出来るようになるから不思議です。
10分だったのが8分、8分だったのが4分、4分だったのが1分・・・・、そして終いには30秒もかからなくなりました。
人間の体はすごいです。自然治癒能力には驚きです。動かなかったはずの右手が少しずつ少しずつ動くようになるのですから。
それから、パズルと並行して、病室ではお箸を使えるようにする訓練も始めました。
パズルをはめるような大雑把な動きと違い、細かい作業なのでこれには苦労しました。
まずは、
1.お箸をどうにか右手だけで持てるようにする訓練(まずは1本から)
そして
2.とにかくどうにかお箸を動かす訓練
次に
3.お箸で将棋の駒を持つ訓練
さらには
4.お箸で大豆の粒を持つ訓練
と、これを最初は10cmくらいの距離が近い状態から、最後はベッドの端から端まで歩いてお皿に乗せられるようになるまで、毎日毎日続けました。
すると、やっぱりどんどん精度が上がっていくもので、出来ると気持ちがいいですし、またうれしいものでした。
おかげで退屈なはずの入院生活が結構充実したものになっていました。